古代西洋建築にみる雨仕舞いと雨水利用(1203)

レーザー導入(1126)

「ガーゴイル」ってご存知ですか? そんな一言から朝会がスタート。
ノートルダム寺院のような中世期のゴッシック建築などの屋根部に見られる、
魔物の姿をした彫刻物が突き出している部分。
(ジャガーのエンブレムのような。。。)
これは屋根などに降った雨が、この魔物の口などから吐き出されるという具合に、
建物から遠くへ排出するためのものだそうです。
ガーゴイルという言葉そのものは「屋根から水を流しだす」という意味合いとして
広義的に使われるようです。
そして、建物から遠くへ排出することで、外壁などの石と石の間の漆喰(?)などを
守る意味でも重要な役割を果たしているそうです。
建物を守るという意味では、今でいう「雨仕舞い」なんだなぁ~と思いました。

また当時は宗教的な意味合いが強くラッピングされていて、
魔物の口から流れ出す水が、「外に祓い出される悪霊」を象徴し、
またそれ自体が悪霊の進入を防ぐ(寄せ付けない)とした、
日本でいう「鬼瓦」のような意味合いもあるそうです。
現在でも、雨が降るとこのガーゴイルから雨水が流れ落ちるそうです。
現地ではこの流れ落ちてくる雨を「悪霊の水」という迷信的な認識もまだあるようで、
なるべく被らないようにしているそうです。
ちなみにエジプトでもこうしたガーゴイルというものが存在していて、
当時は流れてきた雨水で聖杯などを洗うなど、「雨水利用」なるものが行われていたようです。

ヨーロッパに行った際にガーゴイルを見たことは何度かあります。
ただ残念なことに雨の日に見た経験はありません。
おそらく雨の日だったらガーゴイルから出てくる雨の下に行って
「悪魔の水」をかぶっていたかもしれません(笑)。

雨といの大きさを考えるとき、その地域の降雨強度を考えながら
といの大きさや形状を加味して、提案する事があります。
つくり手からの要望の中は、
 ・あまり大きなものをつけたくない
 ・100mmくらいの豪雨の時は溢れても一緒
そんな意見を伺うこともあります。

当社が考える雨のみちはどこからでもバシャバシャと雨が溢れるのではなく、
たとえば、一定量を超えたときの溢れる場所までデザインすることだと思います。
ガーゴイルのように、建物や隣地や庭に外のないようなところに雨があふれ出す。
リビングからその溢れる様子を見ながら、
「あそこから雨が出ているということはかなりの豪雨だなあ」と実感できる。
そんな雨のみちもおもしろそうですね。

カワイイパラダイム

-カワイイパラダイム-
2007年12月11日(火) 13:00~18:30
リビングデザインセンターOZONE 3F パークタワーホテル

いよいよ5日後に迫ってきました。
参加費は一般¥5,000なのですが、
すでに来場予定者もすでに200名以上になっているようです。

弊社にもまだ招待券なるものが多少残っております。

つきましては関心のある方、限定5名にプレゼントいたします。
コメントを入れていただいた先着順とさせていただきます。

当日は私も会場に午前中から行っている予定です。
送付が間に合わないようであれば、その場でお渡ししたいと思います。

MIDORI ~繋がる輪~ 歌詞を紹介します

MIDORI ~繋がる輪~

 ぼくたちは 忘れない  やわらかな 土のぬくもり
 そこに生きる いく億もの 目には見えぬ なかまたち
 ぼくたちは 忘れない  回り続ける 命の輪
 すべては 生まれ輝いて いつか 土に還る

 その恵みを受けて 空へ 空へと 伸びてく みどりたち
 さわやかな風が 優しく ぼくたちを つつむよ

 ぼくたちは 忘れない 空と 大地と 海とを
 恐竜の昔から ずっと 旅する 雨水たちよ
 ぼくたちは 忘れない 雨は大地に 降り注ぎ
 すべての命 潤して  いつか 空に還る

 その恵みを受けて 空へ 空へと 伸びてく みどりたち
 やわらかな光 優しく ぼくたちを つつむよ

  
 繋がってく ひろがってく 
 心おどる すてきな出会い
 人と人 町と町 時を超え 海を越え
 みどりがつなぐ 心と心 世界中のなかまたち

 このみどりの星で 
 このみどりの星で

12/15 エコプロダクツにて子どもたちが歌います。
お楽しみに。

eco japan cup 2007

以前にこのブログでも紹介した緑のカーテンの活動から生まれた

「midori ~繋がる輪~」

その後、NPOとしてレコーディングをするなど
徐々に準備を進めていましたが、


eco japan cup 2007 の
カルチャー部門 エコミュージックで

team HAKUHODO RECORDS賞をいただきました。

緑のカーテン活動の広がりに
更に拍車をかけることになりそうです。

なお来週行われる エコプロダクツ展 に
NPO緑のカーテン応援団は出展しますが、
12/15、会場内で2回にわたり

「midori ~繋がる輪~」

が小学生によって披露されます。

私も当日はビックサイトに出向いている予定です。
是非お立ち寄り下さい。

那珂湊の家を見学

那珂湊の家の詳細レポートです。
スタンダードを採用いただいた物件としては
おそらく一番大きな住まいと思われます。
もう少し軒といが小さく見えるかなあと思っていましたが、
違和感は感じられませんでした。寄棟での採用も珍しいのですが、コーナーもしっかりと納まっています。

ダイニングから見たリビングリビングから見たダイニング吹き抜けから見たリビング
大きな住まいですが広さを感じないというのでしょうか。
いくつか居場所がある感じです。
階段部分にはトップライトから明るさが入ってきます。
雨といが触れられるくらいの高さにきています。

朝一番でお邪魔したので帰りは港に立ち寄りました。
市場で生ガキをその場で食べさせてくれていたので1つ戴きました。、
また大きなネタの回転寿司を食べて帰りました。もちろんM水産での出来事です。

レーザー導入(1126)

フェライト系ステンレス(1119)

残念ながら私は欠席。報告を参考にしながらupします。

担当者の話
 雨のみちについてすでに4回目の発言。
 なかなか言うことがなくなってきたということで、
 今回は秋田工場に導入したレーザーの話。
 レーザーでステンレス板に文字を抜いたものを見せながら、
 多様な対応、迅速な対応が出来るようになっている。
 試作スピードも早くなるので、様々なアイデアを何でも言ってほしい。
 併せて、今後どのように活用していくか、開発としても検討が必要。

常務のコメント
 雨のみちのコメントがなくなったと、最近良く聞きますが、本当に無いのか、
 慣れてしまって考えることをしなくなったのか?
 考えればいくらでも出てきますから、知恵を絞ってみてください
 レーザーを導入したことで、簡単に思い通りに切ることは出来るようになった。
 このことで、小ロットの商品や開発品は抜き型を作らなくても対応できる。
 実務者レベルから、商品の種が沢山集まるようにしたい。
 みなさんにも提案を沢山してください。
 作る側は、開発・特注・秋田工場とも何でもやると言ってくれて言います。
 当社のすばらしい設備とすばらしい人材で
 知恵を絞って、顧客の要望を聞き、満足を提供していきましょう。

先日お話しする機会のあった工務店の社長さんのところでは
軒といは塩ビで外側に化粧の板を施工することが多いとの話でした。
理由は見せられる雨といがないからとのこと。

フレキシブルな機械の導入で大量受注でなくとも
お客様の要望に応えられる生産体制ができていくか。
一品毎の特注品と1万棟レベルと大量発注、
この中間領域にものづくり企業として応えていくことが望まれているようです。
喜んで住まい手に奨めていただける商品を提供したいですね。

「あたり前の家」ってあるの?

すでに様々なブログで紹介されているシンポジウムに私も参加してきました。

進行役
 迎川利夫さん[株式会社相羽建設 常務取締役]
パネリスト
 伊礼 智さん[伊礼智設計室 代表]
 田中健司さん[株式会社田中工務店 代表取締役]
 高樹沙耶さん[女優]

高樹さんの住む「エゴコロハウス」
エコビルド賞を昨年受賞した9坪の家
あたりまえの家について考えた沖縄の住まい視察

パワーポイントによる3点の話が紹介されながら
それぞれの立場で「あたりまえの家」について議論がなされた。

・住まい手が求めて初めてあたり前の家は出来る
・自然や地域社会と緩やかにつながる中で得られる満足感は何事にも代え難い
・シンプル-イズ-ビューティフル スモール-イズ-ビューティフル
・豊かな感性はあたり前の家で研ぎ澄まされる

できること、やらなければならないことはまだまだたくさんありそうです。

フェライト系ステンレス(1119)

たてといの本数(1112)

今回は特注課の責任者が当番。
最近、ビル用雨といで採用するようになったフェライト系ステンレス。
特注関係、特に特注色対応についてはSUS304と比較すると
だいぶ単価を抑えることが出来るので、今後の市場の動向に期待したいとのこと。

ここ数年の素材高、特に金属関係の値上がりは数倍という単位で進んでいる。
一部、資材高を価格に反映できずに倒産している企業も出ているようだ。
建築業界では、ステンレスというとニッケルの入ったSUS304が一般的。
磁石につかないということで、現場監督がチェックして廻ることもある。
技術の進歩で、フェライト系ステンレスの性能も格段にUP。
ニッケルの価格高騰に仕入れ価格が左右されないこともメーカーにとっては魅力。
屋内のステンレス製品だけでなく、
屋外でもグレーチングなど採用するメーカーが増えてきている。
ある建材メーカーでは、今後自社ステンレス商品の80%がフェライト系になるだろう
との話もあった。

貴重な資源を適材適所に使い分ける。
そんな視点が、金属にも当てはまってくるように感じている。