雨も天気です

先日、ブログにUPしたWEB記念誌

建築家から見た雨とい がUPされました。

中村好文さん
 改めて建築家の方が雨や雨といについて常に考えていただいているかがよくわかる内容です。
 普通でちょうど良いという意味の「エンケル」(全く知らない言葉でした)
 エンケル・スピリットが裏打ちされた居心地の良い住まい。
 こうした住まいこそ愛着が持てるのではないでしょうか。

 ガーゴイルは私もヨーロッパで何度か見ました。
 雨が降っているとき、ガーゴイルから流れ落ちる雨。思わず立ち止まって見てしまいました。

 「雨も天気です」今回の記事の中で一番印象に残る言葉。
 文章に出てくるドイツ製の集水器 おそらくWISY社のものでしょう。
 一度本社まで伺って、日本の口径に合わせた商品がつくれないか依頼したことがあります。

 雨はどちらかというと嫌われもの。
 これが生活とつながってくると見方が180度変わってきます。
 「自分でやってみてはっきり分かりました」
 雨水利用をされている方はみなさんそうおっしゃいます。
 つい先日も亜熱帯のような集中豪雨がありましたが、
 自宅に帰ってみると空っぽだった1tの雨水タンクに半分ほど雨が貯まっていました。
 これが何となくうれしいんですね。

 金属屋根の雨音のことも書かれています。
 住まい手が雨とつながっていくこと、関わっていくことで得られる価値。
 これも雨の未知なる可能性と考えています。

 雨のみちをデザインする この言葉にはそんな「未知」なる可能性も託しています。

第一回雨水ネットワーク会議全国大会

雨水の貯留、浸透及び利用に関して係わってきた市民団体・企業・行政・学会が
緩やかなネットワーク組織「雨水ネットワーク会議」を設立。
第一回雨水ネットワーク会議全国大会では、
「雨水ネットワーク会議」の設立の意義を確認するとともに、
雨水ネットワーク会議の今後の取り組みについて話し合いが行われます。

 日時 8月6日 13:00~16:00 場所 すみだリバーサイドホール

 基調講演
  『雨水こそが地球を救う-雨水ネットワーク会議に期待する-』
  高橋 裕氏:東京大学名誉教授、(社)雨水貯留浸透技術協会会長
 パネルディスカッション
  『雨と上手につき合う社会に向けて-雨水ネットワークが目指すもの-』
 パネリスト
  上総周平氏
  森まゆみ氏:作家
  神谷 博氏:(社)日本建築学会雨水利用システム規格小委員会主査
  栗原秀人氏:(財)下水道新技術推進機構下水道新技術研究所所長
  今牧 茂氏:墨田区区民活動推進部環境担当部長
 コーディネーター 
  山本耕平氏:NPO法人雨水市民の会副理事長
 コメンテーター 
  高橋 裕氏(東京大学名誉教授、(社)雨水貯留浸透技術協会会長)

  入場無料(ただし、資料代1,500円)。
  なお、終了後、交流会を予定しています(会費制)。

雨を排除してきた日本。
21世紀は雨とうまく付き合っていくことを考えていかなければなりません。
そんな社会を築いていくためにやるべきこと、法整備などが構築されていくことと思います。
雨といの役割、雨のみちをデザインすることの必要性が問われていくことでしょう。

当日は私も参加する予定です。

たかが雨とい されど雨とい

塩ビ雨とい発売50周年を記念したWEB版の 記念誌

著名な方の対談も今後UPされるようです。
どのような内容になるのでしょうか。

こうした機会を通じて、雨のみちについて考える方が増えることを期待します。

リアリティが感じられるか

昨晩参加したフォーラム。
パネリストは 北川正恭さん  佐藤可士和さん

未来をカタチにをテーマとしたトークセッションでした。

佐藤さんはクリエイティブディレクターとして有名ですが、
建築関連では ふじようちえん を手掛けたことでも知られています。
手塚さんの作品に佐藤さんも関わっていたことは知りませんでした。

政治家や行政の長として活躍され、「せんたく」の代表をされている北川さん。
クリエイティブな世界で活躍されている佐藤さん。
今回、初めて会うお二人の話がどのように展開されるか。

実は佐藤さん、最近やりたいことは
「社会のためになるクリエイティビティーな仕事」とのこと。
同年代で力のある方がこうした思いを持っていることを嬉しく思いました。

日本の未来について無関心な若者が多い(ex:投票率が低い)のでは
リアリティが感じられない、イメージが感じられないから結果として無関心になる
コミュニケーションをうまくデザインしてエキサイティングできるように
政治という枠組みに対して自ら壁をつくってしまっている
 *社会のために仕事がしたいと考え、教育や医療に関わりたいと発信していたら
  ふじようちえんの仕事のオファーがあった

社会の役割が細分化され、生産性向上に大きく寄与した反面
必要だったつながりやかかわりまでなくなってしまった今日
リアリティが感じられるかかわりやつながりをデザインし直してみる

雨とい と 雨のみち

雨といというものの方がリアリティなのでしょうか。
価値を前提にした企業でありたいですね。

木目調の軒とい

ある方のお奨めで木目調の軒といを見てきました。
「調」ですからもちろん本物ではないのですが・・・予想以上に綺麗に見えました。
ちなみに軒天は本物の木でした。

6月の雨水利用実績

自邸の1Fトイレの写真です。
6月は全日カレンダーにマーキングされています。
つまり毎日雨を使っていたということ。
1tのタンクでもこの時期は有効に使えます。

今週末は雨のようですが、ちょっと減ってきているので補給されるのが楽しみです。

雨の授業

会社の近所にある小学校にお招き頂き、
緑のカーテンを育てている6年生に雨の授業を行いました。

最初に6年生の子供たちから「midori」のプレゼント
本当は最後に歌う予定だったようですが、
私が最後まで参加できないため、最初に歌ってくれました。

緑のカーテンを育てている子供たちが自分のために歌ってくれる「midori」
これ以上のプレゼントはありません。

私にとっては初めての経験ですが、
既に数年前から何度も行っている雨の授業。
その前半を担当しました。

まず最初に「雨が好きな人」と聴いてみました。
1/3くらいの子供が手を挙げてくれました。
一人の男の子に理由を聞いてみると「濡れるから」
何とも子供らしい回答で嬉しくなりました。

次に「緑のカーテンが好きな人」と聴いてみました。
全員の子供が手を挙げました。(狙い通りです)
一人の男の子に理由を聞いてみると
「水やりやツルの誘引をするのが楽しい」
育てる楽しさを感じているようです。とても良いことですね。

そして3回目に
「それでは緑のカーテンが大好きなみんなに聞きます。
 一人一人緑のカーテンになった気持で答えて下さい。
 緑のカーテンさんは雨が好きですか?」
もちろんこの質問も全員が上げてくれました。

「雨は大地に降り注ぎ、すべての命を潤して、いつか空に還る」

雨をそんな風に考えてくれたら雨も喜ぶと思います。

さて授業の前半では
 地球は水の惑星であること。
 表面は水に覆われていること。
 日本は雨が多い国ですが、人口一人あたりの雨量は以外と少ないこと。
 雲をつくる簡単な実験(これは大人でも結構おもしろい)。

そしてビデオの放映
 先日放映された村瀬さんが登場する「夢の扉」
 石油から水の戦争が起こるといわれている21世紀。
 その解決に雨水利用が有効であると村瀬さんは訴えます。

後半では雨水利用のまとめ
最後に水道水と純粋の雨水の違いを見てもらう石鹸を使った実験
 *そもそも石鹸かすは水に含まれる硬度-Ca、Mg-が石鹸と結びついて出来るもの
  雨は純粋なので石鹸かすが出来ずに泡立ちも良くなります

これで小学校の授業2コマ分となります。

この授業を通じて、雨を好きになってくれる子が一人でも増えると嬉しいですね。

地元のケーブルTVや都の方もお越しになっていました。

施工立ち会い

友人宅を利用させていただき、社員が施工する機会を頂きました。金具の取付軒樋の取付無事終了

慣れないとなかなか思い通りにはいきませんね。
施工店の皆さんに改めて感謝です。

「ステキでオトクなエコ生活」

「ステキでオトクなエコ生活」をテーマに
雨水利用を実践されている方の住まいが明日NHKの番組で取り上げられます。

6月6日(金)20:00~20:43
「新トーキョー人の選択」

今回のテーマ
「ステキでオトクなエコ生活」
・喜多見のエコハウス
・練馬区の雨水利用(トイレシステム1号棟)

詳細は光設計、栗原さんの ブログ も参照下さい。

*私は外出予定があり、録画して週末チェックする予定です

雨水の利用状況

自宅の雨水の利用状況をチェックしてみました。

このメーターが貯留タンクから
1Fトイレとベランダ(外水道)に供給されている水の量です。
但し、雨水が少なくなると自動的に上水道が補給されるようになっています。


このメーターは貯留タンクに上水道が補給された量です。
すなわち
25.8m3-13.7m3=12.1m3
これが利用した雨水の量になります。
昨年9月1日から8ヶ月弱。まあまあの使用量ということになりますね。
集水面がもう少し大きいともっと利用量が増やせそうです。


ろ過沈殿槽の内部です。
溜まった水にも透明感があり、特に問題はなさそうです。


こちらはタンクの内部です。
特ににおいもなく良い状態のようです。