白井晟一作品を巡る その4


奥田酒造店店舗兼主屋
ちょうど雪降る中での最後の見学の場となりました。
建築当初あった煙突は
平成3年の台風の被害で取り除かれたとのこと。
ある時に見てみたかったです。


建てた当初から、ほとんど手が入れられていない和室の続き間。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、
落とし掛けの半間奥に床柱があり、
框なしで畳が連続して敷かれています。
11名の見学者にお茶と和菓子が用意されていました。
1名は落とし掛けの先
つまり床の間に座らせていただいたことになります。


現在のオーナーご夫妻。(手前の男性は菅組のOさん)
とても親切に対応していただきました。
このようなオーナーだからこそ、
語り継がれている、残されているのだと思います。

事前に工場長に視察(というか試飲)していただき、
お奨めのお酒を購入しておきました。

まだ飲んでいませんが
建物やご夫妻を思い起こしながら楽しめそうです。

白井晟一作品を巡る その3

稲住温泉に宿泊しました。

宿泊したのは通常のお部屋でしたが
オーナーの方に離れ山荘をご案内いただきました。


福原愛さんの従兄弟だそうです。


当日、宿泊されている方もなく、4部屋ともご案内頂きました。


漣亭


一番奥の山荘。
この部屋が一番手を入れていないところだそうです。
この時期は寒いので、宿泊はお奨めできないようです。

なお一番手前の杉亭(さんてい)は、
地元湯沢市の木曽さんがリフォームをデザインされたとのこと。
秋田「家」倶楽部のメンバーでもあり、私も一度お会いしています。
浴室などとても良い感じに仕上がっていました。
リフォームの際のお話を伺ってみたいと思います。

白井晟一作品を巡る その2

湯沢酒造会館のすぐそばにある 試作小住宅(上野毛学舎)


外側には雪囲いがつけられている。


残念ながら外観だけの見学となった。


雨といが縁の下にしまわれていました。
春先に取り付けるものと思われます。

白井晟一作品を巡る その1

日・月曜日と菅組さんの白井晟一作品巡りin秋田
に同行させていただきました。
そのいくつかを紹介します。

まず始めは、湯沢酒造会館


外観 いまから51年前の作品です。


玄関


螺旋階段 手すりの高さが抑えられています。


青焼きをコピーした図面。
菅組の皆さんが群がっています。
以前は青焼きそのものを置いていたそうですが、
何枚かなくなってしまったとのこと。
残念なお話です。


白井先生が手がけた椅子。社員を座らせ笑みがこぼれる菅社長


かなりたくさんあるようです。


この2階のホールでは時々イベントが開催されるとのこと。
3月27日(土)には
白井晟一さんのシンポジウムが予定されているようです。
この椅子に座って話が伺えるようです。
湯沢市民に対し、白井さんの作品について
知ってもらうことが目的のようです。

27日はちょうど別の方の工場見学があり、
秋田に出向いているかもしれません。

讃岐町家

讃岐町家の見学会に参加してきました。270本の苗木が植えられているとのこと。
数年後が楽しみです。
雨水タンクも取り付けられています。(残念ながら輸入物ですが)反対側から見ると・・・・・遠くの山を意識した小山になっています。吹き抜けから見えるストーブ。
寒い日の夜。良い空間になりそうです。讃岐町家の書が・・・現代町家憲章 社員の作品だそうです。
味わいのある書ですね。

先に帰ることもあり、一足先に見学させていただきました。
弊社製品も採用いただき、ありがとうございました。

もう一度、数年後に見学してみたいと思います。

世界基準の「いい家」を建てる

OZONEで開催されたセミナー。
一度話を伺ってみたいと思っていた 森みわさん をお話を伺うことが出来ました。

もちろん、内容は、省エネ・断熱の話が中心。

そんな中で、
 なぜ省エネ住宅の普及したいか
  ・地球規模の平和  (地球温暖化抑制)
  ・現代人への良質な居住空間  (知識社会→心が安らぐ住まい-快適な温熱空間)
  ・お父さんの経済性  (光熱費抑制)
 日本で実践した理由
  ・ドイツで学び、アイルランドに転居  そこで日本に近い建築レベルが大きく変化
    日本でも取り組むべき
  ・東京のドイツ大使館に関わったこと
    ダブルスタンダードの経験が、ドイツの省エネ住宅の考え方を日本に持ち込める可能性

志のある方だと感じました。

また個人的には
  ・当初は自然換気にこだわっていた → 学生時代のヨットの経験
  ・ヨーロッパでコンペ物件ばかり関わってきた → デザインが良くて当たり前
  ・外装材として無塗装の木にこだわる → 腐らせるのではなく、風化させるディテールを追求

この辺りはもう少し突っ込んで伺ってみたいと感じました。

書籍 も購入。サインも頂いちゃいました。

京都のとらや

京都に行って来ました。

9:00過ぎに市役所に行く予定だったのでその前に見学。おしゃれな蔵といった感じです。軒天に木目のあとがついています。am9:00からのオープンということで残念ながら中は入れませんでした。

設計:内藤廣建築設計事務所
照明デザイン:石井リーサ明理(石井幹子さんのお嬢様)
施工:鹿島建設株式会社

このあと、御所を歩いて、市役所に向かいました。

ヒートアイランド学会

先週、表記団体が主催するプライムセミナーに参加した。
題目は「熱の性質と省エネへの応用」
教授陣だけではなく、様々な立場のメンバーが参加する勉強会だった。

学んだこと
 ・熱の種類    伝導伝熱・対流伝熱・放射伝熱
 ・温度差の作り方 自然エネルギー 日射熱:太陽熱温水器・ソーラー発電など
             化石エネルギー 反応熱:ガス給湯器・灯油ファンヒーター
             電気エネルギー ジュール熱:電気ポット・電気ファンヒーター
                        熱移動:ヒートポンプ
 ・暑さ      体内から発生する熱<体外から進入する熱
           夏:風・発汗などで熱を逃がす  人的要因も大きい
 ・ヒートポンプ  圧縮(外からの仕事)で投入熱量を上回る取得熱量を獲得する(COP)
           熱を移動させる装置(熱のリサイクル)で省エネ向き
 ・暖かさ     頭寒足熱、湿度との関係 → 床暖房で室温を下げられる
 ・涼しさ     除湿は重要 だが除湿にエネルギーを多く使うケースあり
           ex)エアコン 多湿な外気を過冷し結露させ、暖め直している
             シリカゲルを使った除湿エアコンも *含んだ湿度の除去にもエネルギーが必要

暑さ寒さは個人差があり、一人一人の成長段階でも感じ方が違ってくる
機械に頼るのではなく、自らの感性で暑さ寒さを凌ぐコツを身につけることが大切だと感じた
 *エネルギーを使わない多湿対策品があると有効だと感じた(湿気のみちのデザイン)

スウェーデン視察より日本のエコライフを考える

SDL見学と同日の夜。
森の贈り物研究会が主催する研修会に初めて参加してきました。

題目:スウェーデン視察より日本のエコライフを考える
講師:篠計画工房 篠節子 さん

スウェーデンは1972年に首都ストックホルムで国連人間環境会議が開催されたことが
大きなきっかけとなり、環境問題への取り組みが進んでいったようです。

地下鉄の駅開発に際し、ニレの木を伐採しなければならなかったとき、
市民が反対し、木に登って対抗したことがあったそうです。
最終的に駅の位置が変更に。
そしてその時木に登った一人の学生は、その後、環境長官になったとか。

市民一人一人の意識と行動で社会は変えられるという事例がある。
すばらしいことだと感じました。

政策面でも、場当たり的なものではなく、大所高所から考え、実践されています。

その後の懇親会で、
「デザイン(美しさ)は大切、ただ環境にやさしいだけでは世の中に広がらない」
そんなお話も伺うことが出来ました。
北欧のデザイン 確かにシンプルできれいですね。
 *町中の自転車置き場(立てかけるもの)などもなかなか良い感じでした

また環境省エコモデルハウス事業の水俣市の事例の話もありました。

エアコンを使わないでも生活できる環境が考えられているとのこと。
そこには、熊本独自の風の抜き方や暖かさの取り入れ方があるようです。
木製の樽に雨を溜めて使うことも予定されているとか。

3月末完成とのこと。見学に行ってみたいと思います。

森の贈り物研究会
*帝国器材さんがバックアップしてくれている研究会
 97年に行った独エコメッセのツアーで社員とご一緒したことがありました
 その後、お付き合いがない時期もあったんですが、
 たまたま教育に関することで、再び接点が出来ました 

サスティナブル デザイン ラボラトリー

以前から一度見学してみたいとおもっていた
サスティナブルデザインラボラトリー に行ってきました。

弊社のガルバリウム製の雨といパッコンが採用になっていることは
建築段階から聴いていました。

現地での写真撮影はOKでしたが、公開は御法度ということで文章のみのUPになります。

四季そして地域とともに生活できる住まい

大雑把にいうとそんなイメージです。
 ・暑さをしのぐ、寒さをしのぐための様々な工夫があります
   井戸水が採光をかねたガラス面を流れ、表面温度を下げるだけでなく、
   水の流れで出来る揺らぎが視覚的な涼しさを醸し出す
    その水は雨といを伝って、パッコンから流れ出てきます
   縁側にベットを移動させると、そのまま布団が干せる
   一定の温度になると白濁するガラス(日射遮蔽)
 ・季節を楽しみながら生活する
   気分に合わせて浴槽を外へ(写真がないとわかりにくいですね)
   いろり付きのダイニングテーブルや暖炉
 ・ご近所づきあいを大切にする
   玄関へのアプローチへ立ち入ることの善し悪しを竹一本で表現する(この言い回しでは伝わりませんね)
   腰掛けられる玄関の靴箱(靴を脱がずに住まい手と会話できる)

実験棟ということで、所長さんはときどき宿泊されるそうです。
私も泊まってみたいと思う住まいでした。

こうした取り組みから、新たな設計思想が生まれたり、新製品開発につながることもあるようです。
それらを裏付けるかなりのデータがしっかりと蓄積されているとのこと。

ハウスメーカーがこんなことまでやっているとは驚きです。

迎川さん、良い機会をありがとうございます。