緑のカーテン巡り

まずは以前にもUPした緑のカーテン。だいぶ成長しています。日曜日に区長にもご覧頂きました。
また私の知り合いの設計の方も ブログ で紹介いただいています。
 *そのブログで紹介されている「自家用車」がこれです

室内からの写真です。
緑のカーテンを通じて入る光もなかなかのものです。
もちろん風もです。

応援団の一人が近所で緑のカーテンの取材をしていることが判明。
線路の向こう側のお宅にも行って来ました。
既に何年か実施されているお宅です。ご覧の通り地植です。
4本のゴーヤーからたくさんの収穫があるそうです。
食べきれないということで1本いただきました。

そのすぐ北側の住まい。
上手く撮れた写真がなく、ちょっとピンぼけしています。
ここのお母さんも実のなる植物が大好き。
ゴーヤーだけでなく、いろいろなものを育てています。
但し、残念なことにすべて鉢植え。やはり地植が効果的なようです。

自転車で街中を走っていると、結構「緑のカーテン」を見かけることがあります。
エリアを限定して、「緑のカーテンマップ」なんてつくってもおもしろいかもしれませんね。

雨とかかわりのある生活(0821朝会にて)

「霰」「雹」「霙」(0807朝会にて)

夏休み明けの朝会

休み中、雨のみちについてだいぶ考える時間があったそうです
まずは先週月曜日の停電事件から
目黒区内の3階建ての自宅ではポンプが止まってしまい水が使えなくなったそうです。
非常時に雨水貯留が役立つことを実感したとのこと。

また雨といの性能が良いと、住んでいる方は雨に対して安心感をもって生活できる。
すなわち、雨とのかかわりがますますなくなってしまう。
高性能の雨といを提供することは、雨とのかかわりを生み出すことにつながらないのではないか、
との話でした。

よく「雨・風をしのぐ」といわれるように、雨は建物の耐久性に大きく影響を与えます。
ですから雨といだけでなく、
建物全体の雨仕舞い(雨のみち)をしっかり計画することが望まれます。

かといって雨と普段の生活がつながらないことも問題です。
マンションに住んでいると雨が降ってきたことに気づかず、
ベランダに干した洗濯物がびしょぬれになってしまうことがあります。
昔のように近所の方が「雨が降ってきましたよ」と知らせてくれることも少なくなりました。

雨に煩わされない便利さを手に入れるなかで、なにか別のものを失ってしまったように感じます。

時には雨を感じさせる。
雨の日は、雨の日なりに楽しめる。
そんなスタイルが提供できると良いですね。

夏休みの出来事④

子・孫に伝えたい美術の話というテーマで 木島俊介先生 のお話を伺いました

美術の歴史
美術(マルセイユ) 4万年前 *最古の文字6千年前
当初は知っていることを絵にしていた
洞窟の絵-自分の記憶とたどって

見えるものを絵にする時代
光がなければ物が見えない ものの輪郭を描く→影を描く技術へ
 1290年 ものそのものに影をつける
  その130年後 もののおかれたところにも影をつける
  その後、パース(透視画法)が建築家によって開発される
モナリザ 影で描いた絵画(細部をみるとよくわかる)

安藤広重などの浮世絵(三遠法:近いもの・中間・遠いものを描くことで3次元を表現)
ゴッホなど様々な芸術家に影響を与える
これ以降、悲劇の時代へと入っていく

実際にはスライドや配付資料、黒板などを使ったお話でした。

影を描くという技法を見つけるまでにだいぶ時間を要したことがわかります。
確かにものを見ながら描くということが少なかったからでしょう。
また絵画の世界でも、パースという技法が建築家によって開発されていることも驚きです。
「最後の晩餐」も確かにパースの技法が生かされているんですね。

夏休みの出来事③

ル・コルビュジエと建築家坂倉準三との友情

何度か訪れたことがあるルヴァン美術館
文化学院創立者である西村伊作氏が当時の校舎を再現した建物です。

その次女の嫁ぎ先が建築家坂倉準三氏であることから表記の展覧会が
開催されていました。

坂倉準三氏は1929年に渡仏。2年間建築を学んだ後、正式にアトリエ入門。
数多くのプロジェクトに携わり、コルビュジエ氏の最も忠実な日本人弟子だったそうです。
6年後に一時帰国し、翌年万国博覧会の日本館設計の為に再度渡仏。
ル・コルビュジエ氏のアトリエの片隅で設計案を練り、
1937年のパリ万博で見事グランプリを受賞。
1941年にはアトリエで一緒にだったシャルロット・ペリアン氏を推薦。
日本政府の招きで来日「選択・伝統・創造」展を開催。
1955年にル・コルビュジエは国立西洋美術館設計の為初来日、
「ル・コルビュジエ、レジェ、ペリアン3人展」を開催してます。

この展示会では、ル・コルビュジエ氏が坂倉氏に宛てた手紙や多くの絵画が展示されています。
ル・コルビュジエ氏と坂倉氏との信頼関係は師弟のそれ以上のものだったようです。

夏休みの出来事②

ある現場を見学に行った。
ちょうどお施主様もいらっしゃったので中まで見ることができた。
別荘風の建物。実際には来年の夏に引っ越し予定とのこと。ここにあるのはクラシックカー。両開きの玄関ドアから室内に入れられるようになっている。
住まい手の趣味であるクラシックカーとともに生活できる設計になっている。二階の吹き抜けから見下ろすとそこにクラシックカーがみえる設定。
現在は作業中で荷物がおいてある。
2階のキッチンなど一部セルフビルドを取り入れている。
だから引っ越しはまだ1年先なんだと思われる。住まい手のお気に入りの階段。木の香りがするとても気持ちの良い住まいだった。

軒先が綺麗に見えるとの住まい手のコメントもうれしい。

夏休みの出来事①

今年の夏期休暇はいろいろなイベントがあり、
なかなかブログに書き込むことができませんでした。
少しずつ整理しながら記していきます。

歴史を振り返る(語り継ぐこと)

 楽しい思い出や体験はいくつになっても覚えている。
 特に五感で感じた記憶が印象に残っている。
 多くのお年寄りとの面談から、
 五感で感じる記憶が印象に残りやすいとのこと。
 語り継ぐことの大切さについて黒川由紀子さんよりお話がありました。

 その後は、座談会形式で70年続く会の歴史を振り返りました。
 70歳前後の5名の方からは、古き良き思い出が語られました。
 おひとりのお話から他の方の様々な記憶が呼び起こされました。
 それぞれのお話は当時の様子が目に浮かぶようでした。
 それだけ記憶が鮮明だということでしょう。

 今の世の中、五感で感じる体験が少なくなっているように思います。

文化的景観

奈良平安時代に中国から学び、桃山バブルを経て、江戸時代に生まれた日本独自の文化。
明治維新以降、欧米から学び、平成バブルを経た現在。
日本独自の文化が生まれるときとのこと。

東洋に学び、西洋に学んだ日本。
これからは地球に学ばなければならない。

昨日話を聴いた 川勝平太先生 のお話の中で印象に残ったところです。

自然に人の手や心が入った景観の美しさ。
そんな場所が日本にはたくさんある。
こうした美しさは言葉が通じなくとも世界の人たちに伝わるものである。

こうした文化的景観を日本人はもっと大切にしていかなければなりませんね。