軒先の雨を楽しむ(0528)

自宅のリフォーム工事(0521)

営業担当者からの話。
とある建築家が室内から雨だれが見えるような設計を考え、
軒を伸ばして軒先が室内から見える設計を住まい手に奨めた。

残念ながら住まい手の要望もあり、雨といをつけることになったそうだが、
 *弊社のものが採用になったようです
そんなこともあり、営業担当が伺った際に
「本当は雨といはつけたくなかった」 との話があったようです。

雨を導くためには雨といをつけなければならないわけではありません。
この建築家の方のように軒先から雨だれを楽しむ雨のみちももちろんOKです。
こんな雨といをつけない軒先を考えるとき、
軒の出寸法や雨だれを受ける地面をどのように考えるか?
そんなところに興味があります。
今回はそこまで伺うことは出来なかったようで残念ですが、
こんなところに、雨から建物を守りながら、
雨を感じたり、雨を楽しむ生活を提案するために必要な雨仕舞いがありそうです。

ちなみに以前あるOMソーラーを設計する建築家の方の住まいでは、
オール銅板屋根を葺いて、軒先には雨といをつけずに
雨だれ部分に白い砕石を敷き詰めていました。
「雨が降るたびに白い砕石が青くなっていくのが楽しめる」
そんな時間の経過を感じさせる雨のみちのデザインでした。

自宅のリフォーム工事(0521)

2008年8月8日(0514)

自宅リフォームの話。
新生瓦の屋根材が既に10年以上経過。
地元の板金業者に相談したところ、
その方の自宅はステンレスで既に30年以上が経過。
当初は塗装をし直そうと思っていたが、
金属でカバーするか検討中とのことでした。

建築当初は、イニシャルコストにどうしても意識が行きがち。
10年20年後に必要になってくるメンテナンス費用までなかなか気が回らない。
建物の建て替え期間が短い日本の住宅事情。
もっと長い目で建築を考えるようにするために、
私たちが出来ることはあるように思う。

マイ箸日記31


富山での商談も終わり、これから名古屋に向かいます。
富山湾弁当なかなかおいしそうです。

新宿御苑

久しぶりに行って来ました。
快晴だったこと(土曜日の雨のおかげですね)。
また、 ロハスデザイン大賞 のイベントの最終日ということもあり家族3名で行って来ました。これはロープを使った木登り体験。
思わず参加しようかと思いましたが、子どもにその意志がなく断念。
居合わせた初老の方が、
「子どもの頃はよく木に登ったが、ロープなんか使わなかった」と行っていました。メイン会場の様子です。
この緑のタイツの人たちは、デザイン大賞「モノ部門」大賞候補作品の説明員。
9日間この出で立ちで頑張っているそうです。
思わずいろいろな方の話を聴いてしまいました。

5月末まで投票が出来るようになっています。
コト部門 では、OMも取り上げられていました。

2008年8月8日(0514)

雨のみちの計画(0507)

2008年8月8日は中国におけるオリンピック開会の日。
統計上、この日が晴れる可能性が50%だそうです。
そこで中国政府は、雨が降らないような対策を考え、
晴天での開会式を目指しているとの話がありました。
経済発展と共に様々な技術が進み、降雨まで調整できるようになってきたようです。

しかし私として、少し残念な話。
晴天を願いつつも、雨でもそれなりに楽しめる開会式を考えてほしいと思います。
自然を人間の都合に合わせて変えるのではなく、
自然に合わせた過ごし方を考える。
地球温暖化も人間のわがままから生じてしまっている現象だと思います。

雨仕舞いは、雨とうまく付き合っていく中で培われてきた技術だと思います。
雨のみちをデザインする事を考える際も良い関わり方を考えることが大切ですね。

雨のみちの計画(0507)

交通渋滞(0501)

どのように雨のみち、雨といを取り付けるか?
そんなお問い合わせに対して見積もりサービスを実施している部署の方の話。
年間400案件程度の見積もりの傾向を見るといろいろなことがわかる。

1.シンプルな見積もりが増えた(切妻屋根・片流れ屋根が多い)
2.工務店からの問い合わせが増えた
3.ガルバ関係の問い合わせが増えた(銅は減っている)

銅の場合は屋根形状が入母屋や下屋のある住まいが多く、
雨のみちの計画にも工夫が必要。
その点、ガルバ雨といは切妻や片流れが多く、雨のみちの計画は比較的簡単とのこと。
提案しがいのある物件が少ないことはちょっと残念なようです。

計画段階から雨といを考える、雨のみちを考えるケースが増えている。
出来た建物に合わせて施工店が雨といを取り付けているケースが多い中、
工務店からの問い合わせが増えていることはとてもうれしい傾向です。

また建物の傾向も見えてくるようです。
確かにシンプルなデザインの屋根が多いように感じています。
建材メーカーとしてどうしても自分たちの商品から新たな商品開発を考えてしまいがち。

住宅の傾向を感じながら、求められる雨とい・雨仕舞いに関する商品を
提供していくことが大切だと思います。

無料で実施している見積もりサービスですが、
当社にとって大切な情報源となっているようです。

交通渋滞(0501)

自然と人をつなぐ手法(0423)
「雨のみちをデザインする」について語る朝会。
様々なコメントを皆さんからいただいています。
通常は車が流れている道路もちょっとした事故があると交通渋滞になる。
そんなとき、素早く警察の方が現場にきて、渋滞解消すべく、
状況に合わせて交通整理を行う。

雨のみちをデザインする事についてもそんな交通整理が必要な時期にきている。
そんな役割を果たしていきたいと話でした。

私たちは雨といを製造し販売しています。
多くのお客様に雨といを購入していただいています。
その目的は雨といを購入することではなく、
雨といを購入する、取り付けることに得られる価値への期待です。

お客様がどのような経緯で購入しているか、どのような価値を感じているか。
社員ひとり一人が常にそんな実感を持つことを大切にしてほしい。
そんな実感を持ちながら、
交通整理をしていくと私たちの新たにすべきことが更に明確になってくると思います。

自然と人をつなぐ手法(0423)

雨の流れるミニ展示台(0416)

UPするのが遅くなりました。
出席できなかった朝会(0423)から報告します。

雨のみちをデザインすることを自然と人とつなぐことだととらえている。
そんな話からスタート。

そんなときに日本銅センターが主催するセミナーに参加。
講師は東大の 藤森照信先生 。
自然素材である銅の良さを活かした住まいを数多く手掛けていることに感銘を受ける。
人工物である建築を巧く自然に融合させた建築を手掛けている。
雨のみちをデザインする具体的な手法にも活かせるのではないか。

一緒にセミナーに参加した役員がコメント。
藤森先生は元々は歴史の先生、45才で設計を始めた。
銅の良さを知り、使ってくれている。
銅は手で加工できる。
0.4mmの銅板を手でくしゃくしゃに曲げて屋根に重ねていく。
変色もまだらになり、それがかえって良い。
最近は防水がしっかりしているので、安心して使える。
銅の素材を認め、使っている先生がいた。
何かあれば、いろいろと教えてくれるのではないか

私も数年前に1度講演を聴く機会がありました。
その時に印象に残った話は都庁の壁面緑化。
秋になると紅葉が屋上から段々と階下に降りてくるのが楽しめる。
タンポポハウスやニラハウスにも
自然と人をいかにつないでいくか感じられます。

雨のみちをデザインすることも同様です。
光や風だけでなく雨とのかかわりを如何にデザインするか?
雨をしのぐという安心感だけでない価値が提供できると思います。