日本の林業の実態と国家戦略

先週土曜日に参加したWASSの研究会

今回のテーマ「日本の林業の実態と国家戦略」
内閣官房国家戦略室 内閣審議官 梶山恵司 氏からレクチャーを受けた。
富士通総研、経済同友会事務局などを経て現職へ。
管総理とドイツの森林産業視察にも同行している。
   
森林林業再生プランの下地は、「森と里の再生プラン」
1次産業の再生である。

環境は成長のエンジンと位置づけ、
木材自給率を20%→50%(5000万立米)まで上げる。
・世界の木材需要の2/3は先進国が提供していること(成功事例が先進国にある)。
・日本の森林の成長量は約1億万立米といわれている。
・戦後、植林した大量の木が樹齢50年まで育ってきた。

再生のポイントは
・路網の整備、専用機械の導入による生産性向上
・フォレスターを育成し、林業を自立した循環型事業にする
・木を排除してきた建築業界の方向転換(出口戦略)

公共事業や補助金に依存した業界を根本から変えることが出来るかが課題のようである。

無資源国家の日本において、循環型社会、低酸素社会実現に向けた大切な資源である木材。
幼少の頃から、身近に国産材がある、森とのつながりを体験する機会を増やすことで、
自然とうまく関わっていく人材が育成されることと思う。

「ドイツには品質の高いものを中小企業がつくりだす仕組みがある」
そんな興味深い話も梶山氏から出ていた。
社会における総合研究所の役割を実感する良い機会でもあった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です