パレスサイドビルの屋上


本来、祝祭日は上がれない屋上も見学させていただきました
この時代に屋上を一般公開する
公共空地をつくって容積率の緩和を受けることとは発想が違うようです


いい眺めです


パレスサイドビル建築にあたって解体された
リーダーズ・ダイジェスト東京支社
その庭園はイサム・ノグチさんが手掛けました
その際につかわれていた石を3つ見ることができます


アルミダイキャストの雨とい
こんな形でスタートしています

アルミブロンズの鳩
平和の象徴かと思っていましたが
実はこの時代まだ伝書鳩が使われていたそうです

竹橋方面に行かれた際はぜひ立ち寄ってみてください

パレスサイドビル屋上

日建設計 竹橋オフィス

リノベーションした日建設計の竹橋オフィスも見学させていただきました
高い天井 16.8mのロングスパンによる大きな空間


パレスサイドビルの図面もあります
小倉善明さんが自らお話されていました


窓から見える風景


こんな縁側的な空間があります
こんなところで働けたら楽しいですね


窓からの眺望


YKK80ビルの模型もありました


W350計画基本構想


アルミダイキャストの雨といも見てきました
素材、デザイン、ロングライフデザインですね
しっかりと働いているようです


白いポールにコード関係を納めています
フレキシビリティですね

雨のみち名作探訪 パレスサイドビル
も合わせてご覧ください

日建設計 竹橋オフィス

パレスサイドビル コアと階段


円筒のコアを両脇に
その内部にはエレベーター、階段
それを取り巻く位置にトイレがあります
ちょっと未来的な雰囲気


階段 コアのスリットから光が入ります


トイレ
コアの内部は芯をずらして設計
人の出入りを考え、奥に行くに従って、狭くなっていきます


室内からコアを見たところ


車の出入りが見える丸窓


夢の階段 菊川工業さんの仕事だそうです


脇から


手づくり感が満載ですね

パレスサイドビル

パレスサイドビルの歴史と今を語る


「パレスサイドビルの歴史と今を語る」
毎日ホールで開催された講演会に参加してきました
パレスサイドビルの設計チームに携わっていた
日建設計OBの小倉善明さん
パレスサイドビル8階の日建設計オフィスの改修設計を担当された
日建設計設計部門プリンシパルの土屋哲夫さん
それぞれのお話のあと
東京建築アクセスポイント理事の
磯達雄さんのコーディネートによるパネルディスカッション

とても充実した内容でした

当時超高層が注目されている中
あえて中層建築を選択する
皇居に隣接していること
地下に輪転機を入れることが決まっていて

旧法なら容積率に入れずに計画できることなどの理由があったようです

素材選び・設備の考え方・フレキシビリティな設計など
結果としてロングライフデザインが実現されています

当時35才だった林昌二さんを筆頭とした若手の設計チームに
すべてを任せたことも大きな決断だったように感じました

アントニン・レーモンドによって設計されたリーダーズ・ダイジェスト社屋
1949年に竣工した近代建築を解体しての計画だったことも
デザインへのこだわった大きな理由だったようです
最後の手づくりのビルディング設計にもつながったんでしょうね

日建設計さんのリノベオフィスや屋上庭園も見学させていただきました
次回紹介したいと思います


オリガミ・アーキテクチャーいただきました

パレスサイドビルの歴史と今を語る