雨の授業

恒例になりつつある雨の授業。
今年も近隣の小学校の総合的な学習の時間に行ってきました。

1時間目は私が担当。
「雨が好きな人は手を上げて下さい」
いつも最初に必ず同じ質問をしています。いつもだいたい男の子たちを中心に半分位手が挙がるんですが・・・・。
今年はなんと一人もいませんでした。
この授業は雨に関心を持ってもらうことが目的。
笑顔の私ですが、実は結構ショックでした。

続いて同じ質問を子どもたちに投げかけます。
するとなんと・・・ほぼ全員の子どもたちが雨が好きだと手を上げてくれます。実はここは、緑のカーテンを総合的な学習の時間をつかって育成している有名な小学校。
「緑のカーテンの気持ちになって考えてみて下さい」と質問したわけです。
写真ではちょっと迷っている子どももいますが(笑)。

・地球にしかない水
・地球の水はどのくらい?
・雨はどうやって降るのか? 雲を作る実験
・雨はどんな形?
・雨の降る量は?
・雨の降り方が変わってきた ゲリラ豪雨

1時間目では実験なども含めて、以上のような話をしました。

こちらは神戸市灘区の都賀川で発生したゲリラ豪雨による事故。
死者が5名もあったのでみなさんもご存知のことと思います。
当日2008年7月28日に定点観測したカメラの写真を2分ごと120分間分を見てもらいます。
調査の結果、約10分間で水位が134cm上昇したことがわかっています。

子どもたちもスクリーンに目が釘付けです。

次の予定があり私はここで退散。

その後は弊社の雨水のプロが担当。
これは、4種類の水(雨水・蒸留水・水道水・硬度の高いミネラルウォーター)に石けんを溶かし、
その様子から水の種類を当てる実験。

左の2本が雨水と蒸留水。
3番目が水道水。4番目がミネラルウォーターです。

違いは水の白濁度。
硬度の高いミネラルウォーターは石けんが溶けずに石けんかすになる割合が多く白濁しています。

雨水や蒸留水は超軟水なので、綺麗に溶けて、泡立も良いです。

つまり超軟水の方が、石けんもよく溶け、石けんかすも出にくく、
同じ洗浄能力を発揮するために必要な石けんの量が少なくて済むということです。
水道水の硬度が高いドイツでは、よく知られている話なんです。

もちろん軟水の日本の水道水でも、すこし白濁しているのがわかりますね。

2時間目の授業も終了。
最後に先生がまとめてくれたようです。
雨って大好き!・・・とまではいかないだろうけど、
今日の話を聞いて雨って好きかも!と思った人!はい!手あげて!

39人の子どもたちが「雨って好きかも」と思ってくれたようです。

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