九州出張中に読んだ本を1冊紹介します。
「眼を養い手を練れ」宮脇檀住宅設計塾
住宅建築に関わる者にとっての必読書です。
心惹かれた文章を幾つかピックアップします。
デザインするということはすなわち、
バラバラな条件をひとつの方向にまとめることなのだ
美しい景観を保持するには強い規制と
それを支える市民ひとり一人の自覚が必要
日本住宅の特徴は、縁側や土間、庇下など、
室内と室外の間に繋ぎとなる中間的空間があることだ
自分の家は他人の環境を考える近隣への配慮が、
住環境を良くすることに繋がり、
ひいては住宅地の価値を高めることになる
まず「明るい照明=あかるい家庭」という考え方を捨てること
家庭では、オフィスや学校と違う光環境を創ること。
私にとっては特に第7章 ひかりとあかり 第8章 街並みと家周りが興味深い内容でした。
何のために必要な明るさなのか?誰のための外構計画なのか?
衣食住の「住」にはまだまだ課題が数多くありますね。