眼を養い手を練れ

九州出張中に読んだ本を1冊紹介します。
「眼を養い手を練れ」宮脇檀住宅設計塾
住宅建築に関わる者にとっての必読書です。

心惹かれた文章を幾つかピックアップします。

デザインするということはすなわち、
バラバラな条件をひとつの方向にまとめることなのだ

美しい景観を保持するには強い規制と
それを支える市民ひとり一人の自覚が必要

日本住宅の特徴は、縁側や土間、庇下など、
室内と室外の間に繋ぎとなる中間的空間があることだ

自分の家は他人の環境を考える近隣への配慮が、
住環境を良くすることに繋がり、
ひいては住宅地の価値を高めることになる

まず「明るい照明=あかるい家庭」という考え方を捨てること
家庭では、オフィスや学校と違う光環境を創ること。

私にとっては特に第7章 ひかりとあかり 第8章 街並みと家周りが興味深い内容でした。
何のために必要な明るさなのか?誰のための外構計画なのか?

衣食住の「住」にはまだまだ課題が数多くありますね。

都議会議員選挙

本日の東京都の広報にもあるように、7月3日は都議会議員選挙です。とはいってもどんな人がどのような政策で選挙に出ているのかなかなかわかりにくいのが現状です。特に都議選は市民との距離感も感じるところ。選挙ですから、都政を託せる方に投票したいという気持ちの方も多いと思います。このチラシは東京JCが23区全ての選挙区で候補予定者を一堂に集めて行う公開討論会の案内です。候補者の方が壇上でどのようなお話をされるか、耳を傾けるだけで、誰に託すべきかを感じ取ることが出来ます。お時間のある方はぜひご来場下さい。詳細はこちらまで。

雨のみち④(愛・地球博)

本来の排水管の役割は何か。
それは、壁から導き出させる雨水の排水を下に流すこと。

つまり、そこから上は必要はありません。

では何故、こんなに長くしているのか?

このステンレス雨とい
外観の一部として見るとどうでしょう。

建物の高さと3本の雨といを合わせる。

そんな意匠がデザインされた雨のみちです。

雨のみち③(愛・地球博)

日本庭園ブースに作られた和風建築。
銅屋根の落ち着いた建物です。

手前は屋根に降った雨をそのまま黒い玉石(犬走り)で受け止める。

その先は、銅雨といが受け止める。

そんな雨の日も意識したデザインになっています。

雨のみち②(愛・地球博)

大きな集成材梁の上部に一本とばしで雨といがつけられています。
残念ながら塩ビ製。
左の屋根の雨を反対側まで誘導しています。

梁上部をくぼませ雨のみちをつくる。

途中に吐水口を作り、雨水を飛び出させる。

考え方ひとつでいろいろな雨のみちが考えられます。

雨のみち①(愛・地球博)

道の側溝に砕いた瓦が敷かれています。
おそらく壊れた瓦の再利用でしょう。

雨に濡れるともう少し黒く見えるはず。
こうした色の変化も楽しめます。

笑いました

伊礼先生ならびに事務所の皆様、お世話になりました。
既にブログにもあるとおり大変気持ちよく笑わせていただきました。
詳細はこちらをご覧下さい。

壁面緑化(愛・地球博)

壁面緑化のコーナーがあります。灌水にもいろいろな工夫がなされているようです。こうして噴霧する仕組みも施されています。かなりシステマチックですが、緑のカーテンのように子どもたちが簡単に手伝える内容ではなさそうです。ちなみに銅が使われているプランターもありました。どういう理由で銅素材を使っているのか、興味深いところです。