カヅノキハウス

だいぶUPするのが遅くなってしまいました。
先週見学してきた建物です。地下室もある混構造の建物。
雨といも構造に合わせて変えていただいているようです。2階の居間・食堂。
コーナーが大きく解放された気持ちの良い空間です。
水曜日に引っ越しされると事でしたので、
既にこのスペースでの生活がスタートされている事でしょう。
暖炉もしっかり活躍していることと思います。島田先生とも少しお話が出来ました。
こうした建物を手がける方が今後も増えると良いですね。
見学者数もとても多かったようです。

土曜住宅学校 第3講

今回の講師は泉幸甫さん。
若いときにとても苦労をされたようだが、そんなお話をいかにも楽しくお話される。
雰囲気とは違って、子供心が見え隠れする方。
また言葉を大切にされているようだ。印象に残ったものを下記に紹介する。

・かたとかたち
  「かた」があるからこそ、「かたち」が整い、スタイルができる。
  泉さんの廻りには職人集団が存在、だからこそ良い住まいづくりができる。
  建てる地域の「かた」を見過ごすと良い住まいにならない。

・人間関係の再生産
  人との人とのつながり、かかわりに支えられて、良い住まいづくりが完成する。

・泉印
  照明器具などいくつか泉さんが関係をもって出来た商材があるようす。
  総称して泉印といっているようだ。
  弊社のモノづくりの技術で泉印の製品提供できるものはないだろうかと考えた。

当日、販売された「住宅作家になるためのノート」を購入。
30のテーマで書かれている。 気になった一節を一つ。
17.部品との付合い方
 「建築家にとって商品化された部品への嫌悪感の一つは、
  その付与されたデザインによって全体のデザインが制約を受けることにある。」

製造業にとって何かを付与する、工程をかけていることを見えるようにしないと
対価がいただけないのではないか。
どうしてもそんな思いを持ってしまいがちだ。

やはり一番うれしいことは良いスタイルの建築に採用されていること。
メーカーとして、伊礼さんから良く言っていただいている「半製品」
という意識をもって仕事に取り組むことが大切だと改めて感じた。

ジャパンホームショー終了

弊社ブースにご来場頂きましたみなさんありがとうございました。
私自身は、中日の11/13(木)のみの参加だったためお会いできた方も
余り多くなかったように思います。

そんな中、全建連会長の青木さんとお話しする機会がありました。

・この1~2年が、工務店業界の存在価値を問われるとき
・このままでは職人が育たず地域の工務店が成り立たない業界になってしまう
・地場工務店で安心して家づくりがお願いできる仕組みが必要に

業界のために、社会のために力を注いでいることがビンビンと伝わってきます。

また建具職人を社員として雇い始めたとのこと。
長期的な安心を求める若者のニーズにも合っているようです。
将来、板金職人を雇う可能性もあるとのお話でした。

雨仕舞いを任されてきた板金職人の技術を次世代に引き継いでいく。
そのためにも、少しでも多く住まいに採用される雨のみちにかかわる商品を
開発しつづけることが弊社の役割だと改めて感じた次第です。

工場見学

土曜日に弊社秋田工場に地元の若手建築家の方が20名ほど見学にお越しになった。皆さんにお渡しした資料はこちら。
3組に分かれてそれぞれ見学。
みなさんとても熱心で1時間以上の見学となった。
最後に質疑応答。
様々なご意見を頂くことが出来た。
またこのようにみなさんからアンケートも頂くことが出来た。
厳しいことやうれしいことなどどれも有り難いコメントである。
当社のものづくり力が建築現場で活かせることがまだまだあるのではないかと感じた。

「地産地奨」を掲げる弊社としては、地元の方にもっと見学していただく機会をつくっていきたい。
もちろん遠方からもお越し頂きたい。

秋田県にお越しの際はぜひ弊社の工場にもお立ち寄り下さい。

デザインの間

弊社名古屋営業所の最寄り駅「星ヶ丘」にこんな場が出来ました。

デザインの間  11/22open予定

星ヶ丘テラス三越レクサスに挟まれた場所に位置しています。

運営主体は中部電力緑のカーテンにも積極的に取り組んでいます。
「より暮らしをセンスアップする情報をリアルに体感していただく場所」を目指しているようです。

室内が中心ということになるようですね。

来月にでも立ち寄ってみようと思います。

銅展に行ってきました

新宿のOZONE6Fで開催されている「銅展」に行ってきました。
  *10/28(火)まで
たべる・すまう・よそおう
意外と身近なところに銅は存在しています。銅の特徴の一つである抗菌作用。
トイレなどでもちょっとした工夫で様々な使い方があるようです。

資材高騰から金融不安のためか、急激に銅の建値も下がってきています
こうした機会を通じて、銅の新たな可能性が芽生えると良いですね。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

1,000本ノック

土曜住宅学校 第2講の講師は長谷川豪さん

私にとって大変刺激的な講演内容だった。

設計を立体的に考える
 もちろん、当たり前のことだが、お話を伺って改めてそう感じた。
 身体感覚を大切にされながら、外部環境と立体的にどうつながるかを考え抜いている。
 完成したとき、自分の身体感覚ではどう感じるのだろう。
 そんな場所が家のそこここにある。
 計画段階からどう感じるかが楽しみになってくるのではないか。

公と個のバランスを考える
 住まいはプライベート空間。
 法律さえ守れば、何でもありといった建物や町に対して閉ざした建物も多い現在。
 半公共的な空間を創り出すことで
 住まい手が建物だけでなく町も含めていとおしくなる。
 併せて、ご近所の方にとっても受け入れやすい建物になっていくように感じた。
 いまの世の中、
 公と個のバランスが崩れている、
 個が強すぎると感じている私としては、大変興味深い。

 この半公共空間は長谷川さんの想定外の住まい方を生み出す。
 これこそ設計冥利に尽きると感じているとのことだった。

こうした建築を実現するために行っていることが
1,000本ノックならぬ 1,000の模型作成。
もちろん、1案件に対してである。
「1案件1年考えるとすると1日3個で1,000個以上になりますね」
当たり前のようにお話しされていた長谷川さん。
100個くらいでは自分が良いと思ったものを越えられない。
それ以上のものを生み出そうとするとき、
この1,000本ノックが重要な手法になっているとのこと。

外装材は住まい手を外部環境から守るための道具。
同時に、半公共空間に使われることも意識しなければならない。
雨とい・屋根など外部に使われる製品を提供してきた会社として
何かお役に立てることがあるのではないかと感じた。
 *その何かが残念ながら見えなかったが・・・

長谷川さんが手がけた建物を是非見てみたい。
依頼された住まい手にも是非会ってみたい。
そう強く感じた。

JIA環境建築賞2008 記念シンポジウム

仙台で開催されたシンポジウムに参加してきました。

受賞した作品はそれぞれ設計者がプレゼンを実施

最優秀賞は IDIC(PS岩手インフォメーションセンター)
 既に16年が経過した建物。室内外の緑とのかかわり方が印象的でした。

優秀賞には既存建物を利用した作品もいくつかありました。
 黒松内中学校は一部屋根を取り払って「ひかりのみち」をつくることで環境を大きく変えていた。
 築100年越の既存の蔵を残して、住宅に取り込んだ事例も興味深いものだった。

土地や地域のもつ特徴や既存の建物までうまく活かした事例が多かった。
これが一つの流れのようである。

建築は産業以上にCO2削減のポテンシャルをもっている。
つまり、これから期待されている業界。
エネルギーを1/2に抑え、かつ残りの1/2は再生可能なエネルギーを使用。

雨のみちもカーボンニュートラルに役立てる方法がまだまだありそうだ。