
2025グッドデザイン賞の小さな木地屋さん再生プロジェクト
千葉学さん、内田友紀さん、左右田智美さん
以上、3名のGD賞審査員の方が私の選んだ一品として
トークイベントが開催された
輪島の塗師の赤木明登さん
ミナモト建築工房の青江整一さんも登壇されるということを知り
参加してきました
千葉さんは東日本大震災から復興に関わる支援をされた経験があります
内田さん(ビデオメッセージ)は
福井出身で震災当日も実家で過ごされていたようでした

赤木明登さんから震災後これまでの活動についての話がありました
木地師の池下満雄さんとは、17年のお付き合いだそうです
池下さんは15歳から71年間、椀の木地を挽き続けた職人で
震災当時も仕事をされていたそうです
震災後、3日ほどこの場に居られたとか
71年間、積み重ねてきた木地屋がなくなってしまうことは
受け入れがたかったのではないかと赤木さんはお話されました

岡山県出身の赤木さん
とあるきっかけで同じ岡山のミナモト建築の青江さんに出会います
早速、再建を依頼、まずは現場ということで1月29日に能登に行かれたそうです

再建は決して簡単な仕事ではないですが
赤木さんの強い想いや、工藝を守ることの大切さを感じ
棟梁をつれて現場がスタートします

同じ岡山県の植田板金店さん
ミナモト建築工房さんのもとで仕事をしていることもあり
屋根工事を受けることになりました
植田さんとは3月1日に東京で私と会う機会があり、この話を聴きました
何か協力できることはないか ということで
ガルバリウム本掛一文字材を無償提供することに
秋田工場にお願いし、10日ほどで納めてもらいました
赤木さんには、このトークイベントで弊社のことを紹介いただきました
ありがとうございます

3月26日に引き渡し
震災から3ヶ月、実質50日ほどで木地屋が再建されました
残念ながら、池下さんは亡くなられました
この木地屋再建がきっかけとなり若者が木地師を引き継いていきます
これからは株式会社として仕事をつないでいくそうです

千葉さんからは直感こそ頼りになるというお話がありました
赤木さんの想い、そこに関わっていく人たちの直感的な行動力
再建中の出来事を伺っていて
非常時だからこそ、直感力、やっちゃうことの大切さを感じました
茶寮 杣径の写真
この街並みを守っていくために赤木さんは隣家を手に入れたそうです
弊社のガルバリウム本掛一文字を気に入っていただいたようです
復興にあたって、何かお力になれることがあればと思います
ちなみに、第5回日本和文化グランプリで
この活動が、なんとグランプリを受賞されました
おめでとうございます!!

