住宅のプロダクト化

新・あたり前の家ネットワークキックオフミーティングに参加。

講師陣もそうそうたるメンバーでしたが、
来場されている方達も優良工務店経営者や建築家が多くビックリ。

まずは伊礼さんの講演
住宅のプロダクト化によって再現性が確保されること
ひいては作風、作家の誇りとなること
小さな家は、楽しい導線や建築と家具の融合によって、豊かな空間になること
高さを低く抑えることで美しい佇まいになること
などの話があった。

つづいて塩地さん
社会情勢について
・デフレ、年収ダウンで住宅に投資できる予算が減っていること
・人口は減るが世帯数は減らないこと(家族の人数が減る)
・国産材の活用が注目されていること
・ITの進歩により情報交換、情報提供が容易になっていること などなど
以上を踏まえて
・大きなスペースはいらなくなっている
・プレカット工場は地域の国産材木造インフラを担える存在である
・良い設計をビジュアル化して見せれば、住まい手は安心して選択できる(営業不要・図面確定も早い)
・良い設計のデータがあれば、全国どこでも材料が揃う
つまり良質な小さな家のプロダクト化には大きな可能性がある などの話でした。

その後、休憩を挟んで、三浦編集長のコーディネートによる
シンケンの迫さん、伊礼さんのパネルディスカッションが行われたが、
残念ながら次の予定の関係で静岡に移動。中座となってしまいました。

スティーブ・ジョブズさんを引き合いに出しながら、
興味深いパネルだったようです。(他の方のブログなどから)
最後まで参加できずに残念。

しかし何故か静岡では、駿河工房の今井社長とご一緒でした。
もちろん偶然です。こちらについては改めてUPします。

無資源国家である日本にとって、数少ない資源となりうるのが国産材。
森林先進国のヨーロッパに比べると生産性が1/10程度ともいわれる日本は、
まだまだ学ぶべきところはありそうです。
政府の国産材使用率50%(現在20%台)などもあり今後急激に増えるものと思われます。
2×4材なども国産材が出てきており、
三井ホームなどの大手ハウスメーカーも使い始めているようです。

選択住宅になれば、材料の早期発注、、精度UPにもつながり、
建材メーカーは対応しやすくなります。

そしてなんといっても、良質な家が増えることは良いですね。

今後の動きにも注目していきます。

山口家住宅 重要文化財

雨水の話をするときによく事例として紹介する佐賀県の山口家住宅
漏斗造りの代表作とも言われています。
上記のようにyoutubeで紹介されていました。

雨のみちがデザインされているといえば、されているんですが・・・。
さすがにちょっと住みにくそうです。

ちなみに30年ほど前まで住んでいた方が隣にいらっしゃいます。
数年前、訪ねたときは、雨の日は大変だったとおっしゃっていました。

なお現在、修復中とのこと。来春オープン予定のようです。