住まいの中の自然

小玉祐一郎先生著の住まいの中の自然を読みました。

文中より
「冷暖房設備を駆使して得られる快適さの質と、
 建築的な手法によって得られる快適さの質とは異なるものだと多くの人が気づきはじめた」
「暖冷房設備に頼らず、自然のエネルギーをあまり加工しないで利用する技法ほど、
 素朴だけれど奥の深い「太陽の味覚」を引き出せるような気がします
 良い材料をなるべくそのままに・・・料理の極意と共通するところもありそうです」

温度や湿度では計れない快適感。
余り手を加えず、自然のままの状態を大切にすることで
五感で涼しさや暖かさを感じることができる。
実際に緑のカーテンも、同じ室温でも感じる涼しさが違ってきます。
小さい頃の食事の内容によって舌の感覚も変わるように
どのような住環境で育つかによっても、快適感も変わってくるのかもしれません。

「地球環境問題はあらためて、住まい手の参加の重要性を認識させるきっかけになりました」
「内の環境をよくしようとすれば、まず外の環境をよくする事が重要なのだという認識」
「自然への無関心に対する警告は多くの分野でされるようになりましたが、
 そのいずれもが住まいに関係あるといってもよいでしょう」

住まい手が住環境についてもっと学ばなければならない。
特に冷暖房設備に頼った生活をしている方の多い都会では
小中学校で住環境教育について学ぶべきですね。

「住まいの中の自然で目指したのは、自然に開かれた家
 内と外のレスポンスな関係を築き、太陽や風といった自然のポテンシャルを享受する住宅」
「住まいとしての建物に望まれるのは、
 自然との接触が常に保たれていて自然の息吹が感じられるような機能です」

こんな生活スタイルがこれから望まれるのでしょう。

雨のポテンシャル・雨の息吹も適度に感じてもらえると良いですね。

“住まいの中の自然” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    tokyomachiyaさん
    昨晩の雨で空っぽになりかけていた1tの雨水タンクが80%程度まで復活。
    ご提案にあるように用途はいろいろありそうです。
    小玉先生の講演には何度か参加したことがあります。
    TVで季節を感じている家庭も増える中、
    自然の息吹が感じられる住まい 良いですね。

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