雨とい・換気棟・屋根材、壁材などの金属外装メーカー

IntroContentAbout雨のみちデザイン

2章.ながす

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2章後半では、前半に続き、壁面を“ながす”事例について述べていきます。壁面それ自体を“雨のみち”にするデザイン手法には、前半に紹介した「開放型樋」が代表的ですが、国内外にはそれ以外にもアイデアあふれるさまざまな手法がみられます。

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2章.ながす

2-3壁面-2:
群馬音楽センター アントニン・レーモンド、リコラ・ヨーロッパ社工場・倉庫 ヘルツォーク&ド・ムーロン、キョロロ 手塚貴春、手塚由比、A 青木淳 (屋根と壁面が一体化した建築)、サザンハイランドの住宅 グレン・マーカット、出雲大社庁の舎 菊竹清訓

2章.ながす

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“みせる”手法が横樋のみで雨は開放したのに対し、竪樋以外のものに添わせて地面まで雨水を見せながら流す手法です。代表的なものは伝統的な日本の建築に見られる鎖です。横樋から直接鎖等をたらすことで、呼び樋がなく屋根をスッキリきれいにみせることが出来ます。その他壁にニッチを設けた開放型の樋、竪樋の一面をオープンにしたコの字型の開放型の樋、壁面それ自体を雨のみちにするデザインと様々な手法がみられます。この章では、鎖、壁面のデザインのディテールについて述べていきます。前半では、鎖等、壁面(開放型樋)を、後半は壁面について述べていきます。

 

2章.ながす

2-1鎖等:
鈴木大拙館 谷口吉生(鎖)、三井八郎右衞門邸(ひも+石)、太田記念美術館(鉄輪)、
AKIHABARA KADAN atelierA5(鎖+植栽)

2-2壁面-1(開放型樋):
石の美術館 隈研吾、市村記念体育館 坂倉準三

1章.みせる

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第2回目は「1.みせる」のふたつ目、雨水が流れ落ちる先の吐水口をデザインした“ガーゴイル”を取り上げます。西洋建築の魔除けと雨樋(雨水の吐水口)の役目を持ち、怪物等の彫刻であり門や屋根の装飾として設けられていた“ガーゴイル”は、主としてゴシック建築に見られ、20世紀になってからは、ル・コルビジェのロンシャンの教会(1950 - 54)が発表され、建築の表現として再び脚光を浴びました。
(*詳しくはウェブマガジン「雨のみちデザイン」連載:大嶋信道の「雨のみち探偵団」vol.1〜3をご覧下さい)
ゴシック建築の様に本来は彫刻的なものですが、シンプルな納まりも一つのデザインと考え、近現代建築のガーゴイルを見ていきます。

1-2 ガーゴイル

ガーゴイル

1-2ガーゴイル:メゾン・カレ邸(アルヴァ・アアルト)、上野寛永寺、インド建築大学、インド高等裁判所、サラバイ邸(ル・コルビュジェ)、リヴァ・サン・ヴィターレの住宅(マリオ・ボッタ)、箱根プリンス(村野藤吾)、ふじ幼稚園(手塚貴春、手塚由比)

1章.みせる

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創刊を記念する第1章のテーマは「みせる」。つまり、屋根で受け取った雨水を、樋で地面へ導かず、雨の流れを視覚化させる、「みせる」事例を見ていきます。「みせる」は雨樋の基本である横樋・吐水口を“あらわし”“直に流す”手法です。大きく分けて横樋のみをそのまま利用したシンプルかつ軽快なデザインと、雨水が流れ落ちる先の吐水口をデザインしたいわゆる“ガーゴイル”に分けることができます。この章では、この2つのデザインのディテールについて述べて行きます。

1-1 横樋:軽快なファサードをつくる宙に延びる横樋

みせるク?ルカンハウス1.jpgみせるク?ルカンハウス1.jpgみせるク?ルカンハウス3.jpgみせるク?ルカンハウス3.jpg
みせるキ?ャラリー計画2-1.jpgみせるキ?ャラリー計画2-1.jpgみせるキ?ャラリー計画1.jpgみせるキ?ャラリー計画1.jpg

1-1横樋:桂離宮、月波楼、グルカン・ハウス(ピーター・ズントー)

11章のもくじ 

(※隔月で更新していきます)

1章.みせる


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雨を樋によって地面に導かない手法です。雨の流れ自体が視覚化され空間の意匠となる、まさに自然が創り出すオブジェと言えます。“みせる”は雨樋の基本である横樋・吐水口を“あらわし”“直に流す”手法です。大きく分けて横樋のみをそのまま利用したシンプルかつ軽快なデザインと、雨水が流れ落ちる先の吐水口をデザインしたいわゆる“ガーゴイル”に分けることができます。この章では、この2つのデザインのディテールについて述べて行きます。

1-1横樋:桂離宮、月波楼、グルカン・ハウス(ピーター・ズントー)
1-2ガーゴイル:メゾン・カレ邸(アルヴァ・アアルト)、上野寛永寺、インド建築大学、インド高等裁判所、サラバイ邸(ル・コルビュジェ)、リヴァ・サン・ヴィターレの住宅(マリオ・ボッタ)、箱根プリンス(村野藤吾)、ふじ幼稚園(手塚貴春、手塚由比)

2章.ながす


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“みせる”手法が横樋のみで雨は開放したのに対し、竪樋以外のものに添わせて地面まで雨水を見せながら流す手法です。代表的なものは伝統的な日本の建築に見られる鎖です。その他壁のニッチ状の開放型の樋、壁面それ自体を雨のみちにするデザインと様々な手法がみられます。この章では、鎖と壁面のディテールを中心に述べて行きます。

2-1鎖等:寺社、鈴木大拙館(谷口吉生)、三井八郎右衞門邸、太田記念美術館、AKIHABARA KADAN(atelierA5)
2-2壁面-1(開放型樋):石の美術館(隈研吾)、市村記念体育館(坂倉準三)
2-3壁面-2:群馬音楽センター(アントニン・レーモンド)、リコラ・ヨーロッパ社工場・倉庫(ヘルツォーク&ド・ムーロン)、屋根と壁面が一体化した建築(青木淳)、キョロロ(手塚貴春、手塚由比)、サザンハイランドの住宅(グレン・マーカット)、出雲大社庁の舎(菊竹清訓)

3章.うける


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一般的には竪樋は横樋から地面まで連続し配管されます。竪樋を途中で切断し宙に浮かせ、流れる雨水をロート状の樋や水盤で受けながら地面に流す手法です。この章では樋自体が美しく水の流れもファサードの一部となる竪樋のディテールについて述べます。

3-1ロート状の受け樋:八代市立博物館(伊東豊雄)
3-2水盤、牧野富太郎記念館(内藤廣)、愛知県立藝術大学講義棟(吉村順三)

4章.おどる


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雨樋は基本ない方がファサードは美しくなります。あえて雨樋をファサードの主役とし雨樋自体でファサードを創る手法です。この章では雨樋がリズミカルなファサードを創る手法について述べます。

4-1枡:パレスサイドビル(林昌二)
4-2鎖:COOP社屋ビル(日建設計)

5章.うかす


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深い軒やバルコニーの雨樋の処理は、一般的に先端の横樋や側溝から呼び樋により壁面まで導かれ、竪樋に接続されます。そのジョイント部は軒やバルコニーの形状なりに曲げられることが多く美しくありません。ジョイント部を極力シンプルにし先端付近に竪樋を宙を走るように設け美しく見せる手法です。この章では曲がりがなくシンプルかつ構成的で美しい竪樋のディテールについて述べます。

5-1軒先:牧野富太郎、海の博物館(内藤廣)、 小出邸(堀口捨巳)、 待庵(千利休)、桂離宮(月波楼)、バルコニー、赤羽台団地(YHA)

6章.はずす


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深い軒やバルコニーの雨樋の処理は、一般的に先端の横樋や側溝から呼び樋により壁面まで導かれ、竪樋に接続されます。深い軒やバルコニーの先端から外壁に美しく導く手法です。この章では美しい横引き樋と竪樋の足元をスッキリ見せるディテールについて述べます。

6-1横引き樋:リッツカールトン京都(日建設計)、東雲キャナルコート6街区(YHA)
6-2足元:大東文化大中央棟(足元をスッキリ見せる)(YHA)、海の博物館(内藤廣)

7章.かくす


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雨樋を見せない手法です。公共的な施設では竪樋を隠蔽し外部に出さないディテールが一般的です。しかし、隠蔽した途端雨漏りの原因をつくるようなものです。雨樋の基本はやはり“あらわし”です。しかし、“あらわし”とした途端、雨樋はファサードの重要な一要素となり、美しいファサードをデザインするのはとても大変です。この章では、竪樋を外壁側に設けスクリーン等で隠しスッキリしたファサードを創る手法と躯体自体を雨樋にする手法のディテールについて述べて行きます。

7-1ダブルスキン:YHA東北大学センタースクエア/7-2躯体雨樋:祐天寺T邸(伊東豊雄) 、瞑想の森市営斎場(伊東豊雄)、都磯川村文化体育センター(鈴木q+AMS)

8章.にせる


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“あらわし”の雨樋を美しく見せる手法です。雨樋は横樋と竪樋により地面まで雨水を導くのが一般的です。横樋と竪樋の接合部がファサードの美しさを決定すると言っても過言ではありません。この章では横樋を強調せず竪樋を柱、オブジェ等建築のファサードの一部として美しく見せるディテールについて述べます。

8-1柱:志摩ミュージアム、安曇野ちひろ美術館(内藤廣) 、メゾン・カレ邸(アルヴァ・アアルト)


9章.とけこむ


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樋が“あらわし”で外部にありながらまったく樋に見えずファサードに溶け込む手法です。この章では、フレームに見える横樋、フレームや全体の構成要素の一部を構成する竪樋、外壁に埋め込み意匠として表現された竪樋のディテールについて述べます。

6-1横樋:葛西水族館(谷口吉生)
6-2竪樋:シュレーダー邸(リートフェルト)、西調布集合住宅(フレームを構成する化粧雨樋)、アルミバンドレス角樋(タニタ)(YHA)
6-3埋め込み樋:ヴェローナ市民銀行(カルロ・スカルパ)、埼玉西濃運輸本社営業所(清水建設一級建築士事務所)、新潮社五霞ロジスティクスセンター(清水建設一級建築士事務所)


10章.そわす


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駅舎や体育館など大スパンや大規模な公共的な施設では、構造自体をあらわしデザインの主役として美しい空間をつくりだしています。架構があらわしのため雨樋の処理がデザインの良し悪しを左右します。主に大架構で構造が外部にあらわしとなる空間の建築に見られる手法です。この章では構造体に沿うように樋を設け目立せないディテールについて述べます。

11-1大架構:高知駅(内藤廣)、 ポンピドーセンター・メス(坂茂)
11-2フレーム:香川県庁舎(丹下健三)


11章.きる


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外壁に伝わる雨の処理の手法です。外壁を伝わる雨は外壁自体に付着した埃や開口部や笠木などの突起物の埃を拾い雨垂れとなり、外壁を汚すとともに劣化の原因となります。そのため開口部周りや大きな壁面、外壁天端はうまく水を切り外壁を保護する必要があります。この章では、外壁に伝わる雨水を効果的に切るディテールについて述べます。

11-1独立壁天端:笠木フラットバー、躯体RC造天端
11-2壁面:ダッカ議事堂(ルイス・カーン)、葛西臨海公園展望広場レストハウス(谷口吉生)